| 『笑顔』 大阪梅田の地下センターを歩いていると、 遠くに、初老のご夫人と、若い女性がお話しされているのが見えました。 お二人は、久しぶりの再会だったらしく、 笑顔でお互いの近況をお話されている様でした。 僕が、お二人の近くに辿り着くかつかないかで、 互いに深々と頭を下げ別れられました。 頭を下げられた後、 こちら向きに歩いてこられた若い女性の満面の笑顔が何とも印象的で、 お二人の仲とお人柄が伺えるようでした。 しばらくして、同じ方向に向かった初老のご夫人に追いつき、 お顔を拝見すると この方も、何とも言えない笑顔で、 先程迄の話に気持ちを漂わせながら、ゆっくりと歩いておられました。 このお二人は、 別れた後も、互いの事を思い笑顔を絶やすことが出来ないんでしょう。 どんな友達なんだろう、どんな関係なんだろう、 お二人は僕が見ている事に気づいただろうか 想像していると思いは尽きません。 時間にすると、わずか20秒程度の出来事でしょうか。 それでも、あのお二人の笑顔は、 地上に上がった時の秋風が、 僕の胸を「キュン・・・」と締め付けるくらいに感激してしまいました。 なんでもない、普通の一日でした。 普段、見落としている出来事だったかも知れません。 でも、素晴らしく幸せな気分になれた一日でした。 たった20秒、僕にとっては長い長い20秒でした。 ただ笑顔でいる事それだけで、 人は見ず知らずの人間にさえ幸せを与えることができる。 そんなことを教わった、一日でした。 皆さんの明日にも、こんな小さな幸せがありますように・・・。 2004/10/9 西浦達雄 |
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